だにえぅRTA
皆さんこんにちは。Voicotと申します。今回はシャドバでもバトスピでもなく、だにえぅRTAという多くの方にとって得体のしれないものについて触れていこうと思います。
だにえぅRTAとは?
前提として、皆さんはUltimate Chicken Horseをご存じでしょうか。ベースとなるステージ上に参加者が障害物を置き、相手の邪魔をしながらゴールを目指すパーティーゲームです。 多人数向きゲームという性質上、YouTubeのコラボ配信等に用いられやすく、動画で見たという方もいるのではないでしょうか。実はこのゲーム、自分が作ったコースをオンラインで他人にプレイしてもらうという、という、マリオメーカーのような機能もあります。
前置きが長くなってしまいましたが、だにえぅRTAとは、だにえぅ氏ことトリヴィ・クラマ氏がこの機能を用いて作成した「かんたんこーす」及びその派生コース8つを含む9つ(とある理由により実質8)のコースのRTAを指します。
以下がコースの解説になります。各コースについて軽く触れたのち、簡単なクリア解説をします。ただし、執筆者本人がランカーでないこと、そもそもがRTAコースであるためクリア自体はそこまで難しくないこと。この2点に留意してください。それでは本編に入りましょう。
だにえぅRTAの原初・「かんたんこーす」
このコースがだにえぅRTA最初のコースです。
このコースは元々しゃがみ移動というギミックを用いた中難易度コースを目指して設計されました。そのため当初想定されてたクリアタイムは30~40秒でした。しかしある一人の男がステージの欠陥を発見。その結果、クリアタイムが10秒もかからなくなってしまいました。また、最初のコースということもありその他ギミックの詰めが甘く、だにえぅRTAの中では比較的初心者向きのコースといえます。
クリア解説に入ります。
といっても、このコースについて語れることは特にありません。最初のゲートを通ったのち、花の下をしゃがみ滑りで突破。見えづらい針を躱します。その後、パンチングマシーンの下にある壊れる壁に体当たりし、ゴールとなります。
不人気さナンバーワン!?・「かんたんこーす2」
だにえぅRTAの2作目のコースになります。
これは1作品目でしゃがみ移動を使われずにクリアされたことに遺憾の意を表しただにえぅ氏が、何としてでもしゃがみ移動を使わせたいという思いから作成したコースになります。そのためしゃがみ移動を用いない部分が散々な出来になっています。また、しゃがみ移動がRTA向きでないということもあり、RTA走者からの人気は低く、もはやその存在すら忘れられようとしています。RTA用のコースではないんですけどね。
クリア解説です。
まずは壁ジャンプ。その後しゃがみ移動で上の部分を抜けます。その後針を避け、ゴールの上にある1マスの隙間に入りましょう。デス後でもゴール判定に死体が触れればゴールとして認められるデス後ゴールという仕様はここで覚えておきましょう。
だにえぅRTAの真の始まり・「かんたんこーす1/2」
だにえぅRTA3作目のコースになります。
これはだにえぅ氏が元からRTA用のコースとして設計した初めてのコースになります。そのため完成度は前回までの2つに比べ、圧倒的に高くなっています。また難易度も上昇し、このあたりから平均クリアタイムが15秒前後になってきます。単純にコースが長くなっただけかもしれない。
ルール変更が行われたのもこのコースが初めてであり、このコースをいかに難しく楽しいものにさせるか、というだにえぅ氏の意気込みも感じられます。ちなみに、だにえぅ氏一番のお気に入りコースです。
クリア解説です。
まずは壁ジャンプ。その後滑りやすい下り坂を駆け下りていきます。坂の下にハチミツがありますが、対岸の崖を使っての壁ジャンプで突破可能なので無視しましょう。体当たりが2連続続き、その後滑る床が現れます。この体当たりの前と、床の後に針があるので、それには注意しましょう。それらを抜けると、砲台が続きます。砲台に入ってしまうと大きなタイムロスに繋がるのでうまく躱しましょう。上り坂では上部にとげがありますが、これに当たることはめったにありません。これも無視しましょう。
最後に待ち構えているのは滑る床。途中の穴に入るかどうかですが、これは実際に楽しんでもらいたいので、ここには書きません。RTA志望の方に一つアドバイスをするなら、デス後ゴールです。
クソコース of クソコース・「かんたんこーす1/3」
だにえぅRTA4作目にして史上最高の駄作である本作。
なぜこうも酷評なのか。それは単純にクリアができないからです。もう一度言いましょう。クリアできないのです。難しくてクリアできないのではなく、溶岩のせいで最速最短で走ってもクリアができません。試走段階ではクリアできたのに…と嘆くだにえぅ氏。1/2が良コースであり、それ以上のコースを作ろうとしたが故にクリア不可能になってしまいました。冒頭でだにえぅRTAが実質8しかないと述べたのはこのためです。
このコースのコンセプトは、扇風機ジャンプ・バネエレベーターの2つギミックを活かした中難易度コースでした。
クリア不可能であるため、クリア解説は省きます。
史上最高難易度!・「むずかしいこーす」
だにえぅRTAの折り返しのコースでありながら、最も難易度の高いコースです。
このコースのコンセプトは、1/3で活かしきれなかった扇風機ジャンプとバネエレベーターの2つを搭載した高難易度コースです。これらのギミックによりこのコースの難易度はかなり高くなった反面、非常にストレスのたまるコースになってしまいました。そのため現在も走っているプレイヤーは多くありません。他のコースである程度力が付いてきたと感じたら、このコースに挑戦してみてはいかがでしょうか。
クリア解説に入ります。
まずは扇風機ジャンプ。ダッシュジャンプをすると安定して抜けられると思います。問題はその後。バネエレベーター(下り)です。ここでいかにバネに触れずに抜けられるかが、このコースの肝になってきます。バネに一度触れてしまった場合は、下入力をすること。でないと上に戻されてしまいます。ここを運よく抜けられたとしても待ち構えるのは謎扇風機。これに泣かされたプレイヤーは少なくありません。また、これに腹を立てたあるプレイヤーからは、「会ったら殺す」と殺害予告までされました。
その後針壁ジャンプを突破、だにえぅRTA恒例と化した体当たりをします。その後は右入力しトゲをよけましょう。最後は針に注意してゴールです。デス後ゴールか小ジャンプクリアか。
選択するのは君だ。
失敗と成功は隣りあわせ!?・「ろけっとこーす」
だにえぅRTAの6作目。
このコースはRTA向きでないと判断したギミックを搭載しています。この没になりそう、何とか世に出したいという思いから作られました。ところがなぜか好評を受け、(だにえぅRTAの中では)多くの方にプレイされています。簡単なギミックしかないというのも、その要因かもしれません。また、だにえぅRTAの中で唯一壁ジャンプを禁止しているコースになります。
では、クリア解説に入りましょう。
まずはぜんまいを抜けます。この上にゴールがありますが、壁ジャンプを禁止しているためこの時点ではクリアできません。一度ロケットを取ってくる必要があります。ぜんまいは1つだけ回る方向が違います。気を付けましょう。その後ハチミツの壁がありますが、壁ジャンプができないのでここを登ることはできません。その隣にあるバネエレベーターを使って上に行きましょう。バネエレベーターですが、スティックをぐるぐる回すと早く登れます。
その後、ワープゲートに入ってロケットを取ります。取った後ですが、安易な下入力は危険です。というのも、落ちる針にも当たり判定があり死んでしまいます。しかし、気を付けるべきはそれだけといえます。最短距離を走って、いえ、飛んでいきましょう。
初心者向けだにえぅRTA・「みつりんこーす」
だにえぅRTA紹介もいよいよ終盤。これが7作目になります。
難易度を増してきただにえぅRTAに対し、心機一転させるために作られたコースになります。ベースが『からっぽ』ではなく、多くの方に馴染み深い『密林』を採用しているところからもそれが伺えます。初心者用のコースということもあり、難しいギミックは特にありません。またコース自体もシンプルなものになっています。
だにえぅRTA初心者の方は、「かんたんこーす」かこの「みつりんこーす」から始めることをお勧めします。
クリア解説です。密林オリジナルのギミックは知っているという前提で話を進めます。
まずはおなじみの壁ジャンプ。針に当たることはめったにないと思います。その後はコインを取り、針の上に乗らないようにして進みましょう。アルチキの最低限のプレスキがあれば、クリア自体はできると思います。
リメイクコース・「かんたんこーす2/3」
だにえぅRTA最新作であり、クリア不可能と化した「かんたんこーす1/3」(以下1/3)のリメイク作です。
ここで8作目を飛ばし、9作目の解説に入ります。理由は後程説明します。
上記のように1/3のリメイクコースになります。「むずかしいこーす」が1/3の後継コースとなるはずでしたが完全な別コースと化したので、正当な後継作を作ろうという思いからこのコースが作られました。これを想定して「かんたんこーす1/3」という命名したわけではありません。これも運命ということなのでしょう。
コース自体は1/3を流用しています。変更点はクリア不可能の原因となった溶岩の出を遅くしたこと、あとは若干の針の増量です。総合的な難易度は、だにえぅRTAの中でも三本指に入るでしょう。
クリア解説に入ります。
まずは扇風機ジャンプからの空中ジャンプ。タイミングは慣れろ、としか言えません。その後ワープゲートをくぐります。抜けた後はダッシュ移動。上のバーに合わせてしゃがみ滑りをし、下の穴に落ちましょう。その後隠れている針に気を付けて下に降り、左方向に進みます。そして待ち構えるは…バネエレベーター(下り)。その下にあるワープゲートを通ると、このステージはクリアしたといっても過言ではないでしょう。
過言でした。見えづらい針がいくつかあります。また、RTA走者を最も苦しめる1マス降り。最後はバネエレベーターですが、その2点がこのコースの難易度、そしてストレス増加量をグッと引き上げています。
だにえぅRTA最高傑作・「えれべーたーこーす」
だにえぅRTA8作目にして最高傑作と名高い「えれべーたーこーす」。
このコースは現在試行回数6,000回を突破していて、だにえぅRTAの中でも1番の試行回数です。大人気コースですね!なおその殆どを2人で稼いでいるという事実。この回数からわかるように、現在この「えれべーたーこーす」がRTAの主戦場です。
このコースはベースに「原子力発電所」を採用しているため、上へ登っていくコースになっています。また、エレベーターを利用したちょっとした時間制限機能もあり、やりごたえのあるコースになったのではないでしょうか。今回このブログを書こうと思ったのも、このコースのRTA走者を増やしたいという思いからです。
クリア解説に入ります。
本来であればRTAの解説や小技なども語りたいのですが、日々新しい走法が発見されるためここには書けません。気になる方は、Twitterで『#だにえぅRTA』で検索してみることをオススメします。では、クリア解説に入りましょう。
まずはバネエレベーター。その後扇風機ジャンプをし、壁ジャンプをします。最後はトゲ壁ジャンプ。大雑把に書くとこれだけです。従来のだにえぅRTA同様、クリアだけならさほど難しくないのです。しかし、ところどころの慣性のはたらかせ方や足場選択でタイムが変わってきます。自分に合った走法と数多の挑戦で、是非1番を目指してください!
最後に
以上がだにえぅRTA及び各コースの紹介になります。いかがだったでしょうか。少しでも興味を持っていただけたら幸いです。これを機にUltimate Chicken Horseを購入し、是非だにえぅRTAに挑戦してみてください!
最後の最後に
私がだにえぅです。